秋?
2024年11月12日
こちら南国鹿児島では、11月を過ぎても25度を超える夏日があります。
陽が沈むと15度を下回る日もありますが、例年になく暖かい(暑い(-_-;))秋を過ごしています。
さて、明治19年式戸籍に記載されているご先祖は、
年号が文化(1804~1818)・文政(1818~1830)生まれの方が多いのですが、
今から約200年以上も前の時代(江戸後期)はどのような気候のなか生活していたのでしょうか。
気象学研究資料の中に、1850年以前、日本では関西でも大雪、冷夏が相次いだという記録がありました。江戸時代では有名な「江戸の三大飢饉」といわれる悲惨な事柄があります。
これらは江戸時代の天候不順(大雨・強風・日照不足・大雪・冷害・特に夏の低温)が理由という一説があるそうです。(以下 国立公文書館より)
●享保の飢饉(1732年)
気候不順による作物の生育不良に大規模な虫害が加わり、畿内以西は大凶作となる。
200万近い人が飢えに苦しみ、実際の餓死者は幕府が掌握している数よりも多いと思われる。
●天明の飢饉(1781-89)
全国各地の大凶作、東北地方は多くの餓死者が出る悲惨な状況。
天明3年の浅間山大噴火も飢饉に拍車をかけた。
●天保の飢饉(1833~)
天保4年から7.8年にかけて全国を襲った飢饉。
天候不順による深刻な冷害で凶作となった東北各地で多数の餓死者あり。
大阪では大塩平八郎が豪商を襲撃して火を放つなど、各地で一揆や打ちこわしが勃発。
全国で20~30万人が餓死・疫病死したと推定されている。
200年以上前の自分のご先祖も、もしかしたら飢えや寒さに耐えしのぎ
生活していた時期があったかもしれません。
最近では猛暑・大雨など天候の影響で野菜も高騰し、高温障害などで米不足とニュースになりました。昔よりもさまざまな技術が進歩し、ものが豊かになった現在でも、自然の中で生かされていることを痛感します。