ご先祖の居住地特定サービス
当サービスを始めるきっかけ
幕末頃の私のご先祖はどこで暮らしていたのだろうか?
おじいさんおばあさん、あるいはひいおじいさんひいおばあさんの自宅を覚えている方は多いとおもいますが6代前のご先祖がどこに住んでいたかを知っている方は皆無でしょう。
弊所がこの家系図作成、とりわけご先祖の居住地特定サービスを始めたきっかけは相続税申告ご依頼者に「ご先祖の住んでいた場所、戸籍からわかりませんか?」と問われたことでした。
「今、鬼滅の刃って流行っていますよね。主人公の竈門炭治郎の職業は炭焼きですが、私のご先祖も山奥で炭焼きをして生計を立てていたと聞いています」
この一言に興味を抱き「確かに戸籍を辿ればご先祖の本籍地はわかりますよ」と興味本位で調べさせていただく流れになりました。
ご本人の戸籍からおじいさんが筆頭である戸籍を辿り、さらにその前の代まで辿りました。
すると確かに3~5代前のご先祖は宮崎県北の山奥に本籍地(自宅と断定してまちがいない)がありました。
調べてみると、その地域は日向備長炭の産地でありました。
加えてご先祖に名前に『炭』が付く方がいたことも炭焼きをされていたことの確証のひとつでした。
ご依頼者のいうとおりご先祖は山奥で炭焼きをして生計を立てていた・・・
ご依頼者にご報告しますと非常に喜ばれ、『家系図作成、これは面白い!』と震えたのを思い出します。
また「ご先祖は薩摩藩の武士で幕末は江戸屋敷にいたらしい」という方の戸籍を調べると、ご先祖はまさに東京の芝に本籍地があり、そこは幕末に薩摩藩の屋敷群があった場所でした。ご依頼者も独自に薩摩藩の古文書を調べると、なんと戸籍から調べた芝に住んでいたご先祖の名が薩摩藩の古文書で江戸屋敷の役職名に載っておりました。幕末に島津斉彬公や篤姫、西郷隆盛などと関わりがあったと想像すると他人の私も興奮してしまい「こんなことが判明することもあるのだな」と感心しました。
この2例のようにご先祖の居住地だけでなく言い伝えられていたご先祖の職業も断定出来るという稀なケースですがなかなかドラマティックな調査でやりがいを感じました。
家系図作成を行っている行政書士などは全国に少なからず存在しますが、ただご先祖の居住地を特定するサービスを独自に行っている行政書士は探した限りありませんでした。
弊所では相続税申告で故人の不動産を数限りなく調査を行ってきた経験を活かし、家系図作成のみにとどまらずご先祖の居住地特定サービスを行うことにいたしました。
ご先祖の居住地特定サービスの精度について
このサービスは、幕末前後のご先祖の戸籍に記載されている本籍地を基に、法務局や市町村役場に残された古い地籍情報を収集し、その情報と現在の公図などと照合し住所地を探すものです。
なにぶん150年以上さかのぼる昔の土地の情報なので、地名の変更、都市計画や区画整理による住居表示、道路や区画変更で現在の地図との照合が困難であったり、市町村役場の古い地籍情報などの資料の保管の有無(廃棄や喪失)で、特定に至る情報量は運次第のところがあります。
ピンポイントでご先祖が住んでいた場所を特定することを目標としていますが、情報量によっては調査に困難を極め『●●町●丁目』といった範囲でしか特定出来ない場合もございます。最悪は『現在の●●町のだいたいこのあたりの半径200mくらいの範囲』といった精度でしか判明しない場合もあります。
お客様のご期待に添えない結果になることもございますのでご了承ください。
その他ご不明な点や、ご質問等ございましたらお気軽にお問合せ下さい。
ご要望などございましたら可能な限りお応えしたいと思っております。