変わりゆく名前

2023年9月4日


「名前」

誰もが持っているものです。

子どもが生まれると、まず「名前」を考えると思います。

日本では、子どもの名前に使える漢字にある一定の決まりがあるのは、

みなさんよくご存じかと思います。

これは、戸籍法でも定められており、「人名用漢字」「常用漢字」に掲げられている漢字の使用は、許可されています。



ちなみに、この戸籍法によって人名用漢字・常用漢字のみの使用が定められたのは、

1948年でした。

令和5年現在、人名用漢字は「863字」、常用漢字は「2163字」あり、

また、人名用漢字の拡大について要望があることで、

名前に使える漢字の追加が行われることもあります。



今年に入り、政府が「戸籍に読み仮名登録を検討する」と発表がニュースでも話題となりました。

以前から、この議論はされていたようですが、なかなかその後進んでいない問題でした。

しかし、最近ではいわゆる「キラキラネーム」も多く、読み仮名表記をという声がさらに増えてきた結果かなと思います。

「名前」といえば、これまで様々な方の家系図を作成していく中で、

戸籍を読み解いていくと、なんて読むのだろうか?と考える名前ももちろんあり、この名前がこの時代の、流行りの名前だったのでは?と感じることもあります。

いまでは「キラキラネーム」として認知がありますが、時代ごとの「キラキラネーム」が存在しているのではないでしょうか。



例えば、カタカナ2文字や、カタカナと平仮名(変体仮名)の組み合わせ、

カタカナ表記がまだない時代には、変体仮名と呼ばれる、漢字を平仮名へと読んでいった背景もあり、漢字と平仮名の組み合わせの名前もよく見られます。

変体仮名にご興味のある方は、戸籍の文字の記事も読んでみてください。

いつの時代も、流行りやその時代の背景によって名前の指向も変わるものなのかなと思います。

あなたのご先祖の「名前」は何でしょうか。

もしかしたら、「こんな名前だったのだったのか!」と

びっくりするような

名前」に出会えるかもしれません。


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